BOSSの独り言3

Big Island & Argos Entertainment社長の独り言

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東京~君と出逢えた街~1

☆☆☆☆☆☆☆
裕二19歳・・・
遥夏20歳・・・
1993年・・・
ひと夏の恋・・・
東京の片隅・・・
☆☆☆☆☆☆☆


~夏の日の1993~

裕二・・・ギタリストを目指す19歳。
遥夏・・・舞台女優を目指す20歳。

1993年、夏。

真夏の陽射しがアスファルトに照り返す。
行き交う人波・・・点滅するシグナル。
渋谷のスクランブル交差点。

裕二は、センター街方面へ。

遥夏は、センター街方面から。

全速力で・・・
スクランブルの人波を掻き分け突進していた。

裕二の肩には、ギターケース。

遥夏の肩には、大きなバッグ。

二人とも・・・
心に決めた大きな夢と希望を担いで・・・
息を切らし、汗を噴出し走っていた。

裕二・・・広島県の出身。

遥夏・・・北海道の出身。

広い東京のど真ん中で・・・
出逢う必然のない二人が・・・

その一瞬に向け・・・走っている。

ドスン。

「痛い・・・」
灼けたアスファルトに手を突いて倒れ込む遥夏。

大きなバッグが、遥夏のバランスを崩した。

本当の原因は・・・
裕二の背負ったギターケースを避けようとしたのだ。

振り向く裕二。

急ぎ足で、見て見ぬ振りの人波。

スクランブルの真ん中で、泣きそうな顔の遥夏。

信号は、変わり・・・鳴り響くクラクション。

「ゴメン!!大丈夫?」
遥夏に駆け寄り、大きなバッグを左肩に背負い・・・
遥夏の手をグッと掴み、一瞬、周りを見渡す裕二。

近い方・・・
センター街方向へ、遥夏の手を引き、駆け出した。

すれ違い様・・・
裕二にも・・・感触はあった。

5分・・・いや・・・1分・・・
30秒・・・二人の時間が、すれ違っていたら・・・

この広い東京で・・・
二つの人生が、出逢うはずもなかった。

今は、そんな事すら考える余裕はない二人。

クラクションの中・・・
手を繋ぎ、全速力でスクランブルを横切る二人。

1993年の夏。

7月25日、日曜日、午後14時。

真夏の陽射しが、二人に降り注いでいた。
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  1. 2008/01/31(木) 23:59:55|
  2. 東京~君と出逢えた街~

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プロフィール

BOSS@康記

Author:BOSS@康記
<池永康記>
山口県出身、12.7生、O型
バンドのベーシストとして上京。
バンドの夢破れ作詞家に転身。
松崎しげる、柳ジョージ、
世良公則、織田裕二、小野正利、
class、井上武英、MITSUO、
河内淳一、長与千種、等
10年間で、300曲余りを提供。
94年~アサヒスーパードライCM
プロデュースを切っ掛けに・・・
マルチプロデューサーに転身。
独自のプロデュースワークは・・・
唯一無二の変な手法との噂(笑)
近年、作詞家復活の兆し・・・
㈱Big Island
Argos Entertainment㈱
代表取締役らしい・・・(笑)


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