BOSSの独り言3

Big Island & Argos Entertainment社長の独り言

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東京~君と出逢えた街~2

~恋におちて~

「ゴメン・・・怪我しなかった?」

「うん、大丈夫」

「あっ、俺、麻生裕二」

「大沼遥夏」

夏の陽射しが照り返す雑踏。
街のノイズ。

二人の足元には、大きなバッグとギターケース。

遥夏が、大きなバッグを担いで、裕二に軽く会釈をした。

まるで向日葵のような笑顔。
少し丸い鼻と、大きな二重の眼差し。
鼻を中心に、広がる雀斑。
ふくよかな唇に、八重歯がのぞく。
そして、少年のようなボーイッシュな髪型。

裕二の胸の奥の方に、落雷のような衝撃が走った。

ただ・・・ボーっと・・・我を忘れて・・・
ただ・・・一点・・・遥夏を眺めていた。

「ゴメンね、急いでるから・・・もう行くね」
柔らかなハスキーな遥夏の声がした。

街のノイズの中でも、はっきりと聴こえた。

「う、うん・・・き、気をつけて・・・」

スクランブル交差点の人波が、一気に動き始めた。

遥夏も踵を返して、駅方向へ歩き始めた。

呆然と・・・遥夏の白いワンピースを見送る裕二。

“おい、裕二、いいのかよ!!”

“二度と逢えないぞ!!”

“追いかけて、声掛けないと!!”

裕二の心の中で、もう一人の裕二が呟いてる。

そう、裕二の良さは優しい所。
言い換えると・・・弱さ、優柔不断。
いつも、母に言われてた。

「もっと、何事もハッキリせんと女にもてんよ」と。

1年前に、広島を出た。
その時も、2年間付き合った彼女に言われた。

「裕ちゃん、優しいだけじゃダメなんよ」

「ウチは、裕ちゃんに付いて行く自信ないけん・・・」

「ヒロは、地元に残った方が、ええよ・・・」

心にもない言葉を吐いてる自分が情けなかった。

本当は・・・東京に連れて行きたかった。

ギタリストになる夢・・・
それも・・・ヒロに見せる為の夢だったはず・・・
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  1. 2008/01/31(木) 23:59:56|
  2. 東京~君と出逢えた街~

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プロフィール

BOSS@康記

Author:BOSS@康記
<池永康記>
山口県出身、12.7生、O型
バンドのベーシストとして上京。
バンドの夢破れ作詞家に転身。
松崎しげる、柳ジョージ、
世良公則、織田裕二、小野正利、
class、井上武英、MITSUO、
河内淳一、長与千種、等
10年間で、300曲余りを提供。
94年~アサヒスーパードライCM
プロデュースを切っ掛けに・・・
マルチプロデューサーに転身。
独自のプロデュースワークは・・・
唯一無二の変な手法との噂(笑)
近年、作詞家復活の兆し・・・
㈱Big Island
Argos Entertainment㈱
代表取締役らしい・・・(笑)


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