BOSSの独り言3

Big Island & Argos Entertainment社長の独り言

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東京~君と出逢えた街~6

~スピーチバルーン~

「あの~・・・お茶でも飲みませんか?」

息も絶え絶えに、汗を滲ませた裕二が言い放った。

「????」

キョトンとした顔で、そして、徐々に訝しげな表情になる遥夏。

「あ・あ・あの~・・・別れたくないんです」

別れるも何も・・・
今さっき・・・出逢ったばかりなのに・・・
自分でも何を言ってるのか良く解らなくなってきた・・・
真っ白になる・・・パニックに陥る・・・
って・・・こう言う事なのかなぁ・・・

裕二は心の中で、妙に冷静に自問自答していた。

が・・・汗は止めどなく溢れ出る。

唇は・・・渇いて・・・カサカサ。

唾を飲み込むと・・・ゴクンっと音がする。
どうやら・・・喉もカラカラのようだ・・・

「喉、渇いてるんです。何か飲みませんか?」

思わず・・・裕二の切実な気持ちが言葉に乗移った。

ポカンと裕二を眺めてた遥夏が・・・クスッと微笑んだ。

そして、凛とした眼差しで
「からかってるんですか?」
と、少し怒ったような声色で言い放った。

「す・す・すいません・・・そんなつもりじゃ・・・」

遥夏が微笑んだ瞬間・・・
裕二は、肩の力が抜けていた・・・
が、予想もしなかった遥夏のキツイ言葉のパンチに・・・
一瞬・・・怯んで・・・よろけそうになった。

「うふふ・・・冗談よ。」

遥夏に向日葵の笑みが戻った。

「裕二君?って言ったよね。お誘いは嬉しいんだけど・・・
 今日は、この後、バイトがあるの。
 それに・・・初めての人に付いて行くほど、軽い女じゃないよ。
 ごめんなさい。じゃあ、私、急いでるんで。」

優しい微笑と毅然とした言葉のコントラスト。
遥夏の不思議な魅力は・・・ここなのかもしれない。

遥夏の言葉、いや、唇を見つめながら思っていた。
“そ、そうだよな、いきなりのナンパだよな、これじゃあ・・・”
“でも・・・俺の名前、覚えてたぞ・・・何故なんだ?”

ペコリと丁寧にお辞儀をして・・・
サッと振り向き、毅然と歩き出す遥夏。

「・・・・・」

呆然と立ち尽くす裕二。

汗が、額からポタポタと流れ落ちていた。
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  1. 2008/02/01(金) 23:59:55|
  2. 東京~君と出逢えた街~

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プロフィール

BOSS@康記

Author:BOSS@康記
<池永康記>
山口県出身、12.7生、O型
バンドのベーシストとして上京。
バンドの夢破れ作詞家に転身。
松崎しげる、柳ジョージ、
世良公則、織田裕二、小野正利、
class、井上武英、MITSUO、
河内淳一、長与千種、等
10年間で、300曲余りを提供。
94年~アサヒスーパードライCM
プロデュースを切っ掛けに・・・
マルチプロデューサーに転身。
独自のプロデュースワークは・・・
唯一無二の変な手法との噂(笑)
近年、作詞家復活の兆し・・・
㈱Big Island
Argos Entertainment㈱
代表取締役らしい・・・(笑)


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